《CRANKY.H.BIRD》の考える製品コンセプトには、2つの核となるSPIRITがあります。

その1つは “CRAFTMAN-SHIP” それは、「皮革職人」という言葉に込められた想いであり、1枚の革に幾多の工程を重ね、大量生産の工業製品とは一線を画する”作品”としてのモノづくりです。
常に変化し続ける素材のコンディションを見極め、”美しさ” と ”最良” を求め続ける思想が ”CRAFTMAN-SHIP” です。
もう1つは “URBAN-STYLE” 現代人の都市生活に溶け込み、日々の生活を彩る皮革製品として、感性に響くデザインだけでなく、皮革職人の経験に裏打ちされた設計が、様々なライフスタイルにフィットする心地良いプロダクトを生み出します。

これが《CRANKY.H.BIRD》が提案する

“CRAFTMAN-SHIP × URBAN-STYLE” です。

「CRANKY.H.BIRD」の名前の由来

「H.BIRD(ハミングバード=ハチドリ)」は幸運を呼ぶ鳥と言われています。
CRANKY、つまり「風変わり」なハチドリ。

革製品という伝統を重んじながら、一風変わった、お客様に幸運を運ぶようなアイテムをお届けしています。

熟練した職人が生み出す唯一無二のアイテムをお楽しみください。

MAIN WORK

01 LEATHER CARVING
まず、完成イメージを膨らませ花の大きさ、位置、流れるように絡む蔓、バスケット柄とのコンビネーションを考え、デザインします。これを革の表面にアウトラインを写していく作業です。
革に直接彫り込んでいく作法もありますが、CRANKY.H.BIRDでは、より完成度の高い作品にするため納得のいくデザインとバランスを追求して、この作業を行います。
02 EDGE OF LEATHER
CRANKY.H.BIRDのプロダクトを語る上で欠かせないのが、コバの仕上げです。コバ磨き専用機械に革を用いた受け材を作り、回転数と圧力に微妙な調整をかけ続けて革のエッジを密度のあるコバに仕上げていきます。この後も1つ1つの製品に膨大な時間の手作業での磨きをかけ、コーティングを施すことにより、滑らかで丈夫なコバが完成します。
03 CUTTING
1枚の牛革には柔らかいベリーと呼ばれる腹部分があり、これをあらかじめ裁断し、カマ傷や革表面の皺、深い血筋をチェックします。天然素材ゆえに一枚一枚違いがあるため、革の異なる部位によって制作できるアイテムが変化します。革の繊維の向きや密度によって仕上がりに大きな変化が出るため、革の目を読むスキルが要求されます。
04 NEEDLE WORK
ミシンでの縫製をするにあたり、上糸下糸のテンションを素材となる革の厚みやラインにあわせて微妙な調整をかけながら縫い上げていきます。
高い技術力だけでなく、精密機械でもあるミシンの機械的構造を熟知した上で、経験値が完成度を大きく左右します。
05 EMBOSSING
皮革職人が1つ1つ心を込めた製品を、世に送り出す証として、全ての商品に自信を持って印されています。高温に熱された金属印を圧す作業は、日々の気温や対象となる皮革のコンディションにより、様々に変化します。場合によっては革に大きなダメージを与えてしまうので、作業には豊富な経験値が要求されます。
06 DYE
豊富なデータに基づくオリジナル調合の染料を用い、染色を施していきます。ベルトやカービングアイテムに代表される手染め工程は、1つ1つの作業に気温や湿度、革のコンディションが大きく関わっていきます。
色合いや深みの緻密な加減は、染め手の技術で決まります。

HISTORY

Cranky.H.Birdのレザークラフトのルーツはアメリカンウエスタンカルチャーにあります。1980年代、日本のファッションスタイルはボーダーレス化とDCブランドの台頭により、個々のライフスタイルが急速に変化しつつある時代でした。創始者である森脇氏がまだ少年の頃、初めてカウボーイテイストを取り入れたファッションスタイルの存在を知り、【ウエスタン】と呼ばれる1つのアメリカンカルチャーとの衝撃的な出会いとなりました。数年後、自身で初めてのウエスタンブーツを購入し、その独特のスタイルやデザインテイストに魅せられていくこととなります。それは同時に、ウエスタンスタイルを取り巻く Made in USA のファッション・車・バイク・馬といった幅広い分野への森脇氏の探究心の始まりであり、今日へ続く原点でもありました。その後、アメリカ輸入雑貨店【INDEPENDENT】をオープン。本当に良いと感じるものだけをセレクトし、直接買付けに渡米を重ねる度、数多くの衣料品・装飾品・雑貨を扱うに至りました。雑貨店では、同氏のセンスが多くの支持を得る中、一方で芽生えてきた想い・拘りは、【本当に納得できる物は自身の手で創り出す】でした。そしてそこには必ず、【革】というマテリアルが存在し、【革】でしか表現できないプロダクトと、【革】だから出来る事へのチャレンジのスタートでもありました。

独学でレザークラフトに取り組み、試行錯誤と共に積み重ねた経験と技術は、常に製品や作品に息づいており、以来、【革】に対する想いは尽きることなく現在に至ります。新たにファクトリーを設立し、伝統工芸と技術革新を追求する”CUSTOM LEATHER WORKS”を発足。皮革製品の職人集団ならではのオリジナルデザインや製造工程・技術を数多くのプレミアムレザーブランドに提供。異業種間でのレザープロダクツに取組む活動を経て、2009年、独自のデザインテイストと技術を、”CRAFTMANSHIP × URBANSTYLE”の理念のもと昇華させ、全く新しいMADE IN 大阪ブランドとして、《CRANKY.H.BIRD》が誕生。大阪有数のファッションカルチャー発信地である北堀江にCONCEPT SHOPをオープンしました。